入場自由
ザ・トライアングル
嶋春香
2024年3月5日-2024年6月23日
会場[ ザ・トライアングル ]
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嶋春香《Touch#圖版41》 2017年 嶋春香は、人と図像との関わりをテーマに、さまざまな時代や文化の道具が写った資料写真をモチーフに作品を制作してきました。最新作では1つの絵画の中に4つの図像を重ねて描く〈Transformation〉シリーズ(2022-)のほか、自身が日々消費する牛乳パックを支持体に、記録であり絵画でもある〈蒐集〉シリーズ(2019-)を継続しています。また、〈Touch〉シリーズは、一本の筆と一色の蛍光色で濃淡をつけて対象物を描き、資料写真という実際には触れることができないイメージに対し、描くことで可能となる「Touch(触れる、関わりを持つ)」という身体的な行為を通して理解を深めようとしています。また、蛍光色の発色の強さから「見たいのに見えない」といったアンビバレントな視覚作用を起こし、平面だけではなく立体作品としても展開。歴史・文化的資料を出発点としながらも、史実を裏付ける記録としての用途や文脈を読み取るのではなく、色、形、イメージから発せられる印象や個人の想像力を通しての対象物の理解を試みます。
「ザ・トライアングル」について
「ザ・トライアングル」は、当館のリニューアルオープンに際して新設された展示スペースです。京都ゆかりの作家を中心に新進作家を育み、当館を訪れる方々が気軽に現代美術に触れる場となることをねらいとしています。ここでは「作家・美術館・鑑賞者」を三角形で結び、つながりを深められるよう、スペース名「ザ・トライアングル」を冠した企画展シリーズを開催し、京都から新しい表現を発信していきます。京都市京セラ美術館では、新進作家の育成という「ザ・トライアングル」の趣旨にご賛同いただいた皆様からのご支援(協賛金、展示資材の提供等)を募集しております。詳細は[email protected]までお問い合わせください。
嶋春香《Touch#圖版41》 2017年 基本情報
- 会期
- 2024年3月5日(火)〜6月23日(日)
- 時間
- 10:00~18:00
- 会場
- ザ・トライアングル
- 休館日
- 月曜日
※祝日の場合は開館
- 観覧料
- 無料
嶋春香(しま・はるか) Shima Haruka
1989年北海道生まれ。2012年、京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業。2014年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在、京都市在住。近年の主な個展に「洪l4の跡と蒐集」(ギャラリー16、京都、2019年)、「デラシネ」(VOU、京都、2018年)など。主なグループ展に「ベールの光景」(COCON KARASUMA 2F アトリウム、京都、2022年)など。「Kyoto Art for Tomorrow 2021―京都府新鋭選抜展―」毎日新聞社賞受賞。