ザ・トライアングル「嶋春香:仮縫いと野良仕事」
関連プログラムvol.2
嶋春香アーティスト・トーク ゲスト:副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅)
2024年6月15日
会場[ 講演室(本館地下1階) ]
ザ・トライアングル『嶋春香:仮縫いと野良仕事』関連プログラムの第2弾として、本展作家の嶋春香のほか、ゲストに副産物産店を主宰するアーティストの矢津吉隆と山田毅を迎え、アーティスト・トークを開催します。
本展では、嶋が「庭」と呼ぶ模型に配置された様々な「もの」が絵画や写真作品のモチーフとして登場します。これらの「もの」は、作家が拾い集めたもの、過去に制作したもの、手に入れたものであり、決して貴重な一点物ではないものの、何故か心をくすぐり手元に置いてしまうものたちです。
副産物産店は、作家のアトリエなどから出る廃材などを「副産物」と称し、作品への使用や販売を通じて再評価する取り組みを行っています。この活動はリサイクルやリメイクといった物質的な側面だけでなく、「もの」に備わる魅力をアーティストの視点で再循環させるという非物質的な側面も含んでいます。
今回のトークでは、各作家の取り組みや、本展を出発点としたアーティストの視点、「もの」への関わりについて話し合います。
展覧会の詳細はこちら
基本情報
- 日時
- 2024年6月15日(土)15:00-16:30(14:30受付開始)
- 会場
- 講演室(本館地下1階)
- 料金
- 無料
- 定員:40名(予約不要・先着順)
プロフィール
嶋春香(しま はるか) Shima Haruka
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1989年北海道生まれ。2012年、京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業。2014年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在、京都市在住。近年の主な個展に「洪水の跡と蒐集」(ギャラリー16、京都、2019年)、「デラシネ」(VOU、京都、2018年)など。主なグループ展に「ベールの光景」(COCON KARASUMA 2F アトリウム、京都、2022年)など。「Kyoto Art for Tomorrow 2021―京都府新鋭選抜展―」毎日新聞社賞受賞。
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副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅) Byproducts Market
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アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を"副産物"と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる"副産物"は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会はATAMI ART GRANT2023(静岡)、MIND TRAIL2023(奈良)やんばるアートフェスティバル2019-2020(沖縄)、かめおか霧の芸術祭(京都)など。京都を拠点に活動。
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矢津吉隆(やづ よしたか) Yazu Yoshitaka
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美術家、kumagusuku代表
1980年 大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。京都芸術大学専任講師。ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。京都を拠点に美術家として活動。また、作家活動と並行して宿泊型アートスペースkumagusukuのプロジェクトを開始し、瀬戸内国際芸術祭2013醤の郷+坂手港プロジェクトに参加。主な展覧会に「青森EARTH 2016 根と路」青森県立美術館(2016)、個展「umbra」Takuro Someya Contemporary Art (2011)など。2013年、AIRプログラムでフランスのブザンソンに2ヶ月間滞在。自治体や大学などと連携して展覧会の企画や仕組みづくりなどを行っている。
http://kumagusuku.info/
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山田毅(やまだ つよし) Yamada Tsuyoshi
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美術家、只本屋 代表
1981年 東京生まれ。2022年 京都市立芸術大学大学院博士後期課程満期退学。京都市立芸術大学、京都芸術大学、京都精華大学非常勤講師。京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都市東山区にてフリーペーパーの専門店「只本屋」を立ち上げ、京都市の伏見エリアや島根県浜田市などで活動を広げる。2017年に矢津吉隆とともに副産物産店のプロジェクトを開始。2019年春より京都市内の市営住宅にて「市営住宅第32棟美術室」を開設。現在、作品制作の傍ら様々な場作りに関わる。
http://tadahon-ya.com/
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