京都市京セラ美術館開館記念展
杉本博司 瑠璃の浄土
2020年5月26日-2020年10月4日
会場[ 新館 東山キューブ ]
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概要
本展は3月21日(土)に開幕予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、会期を変更いたします。また、当面の間、予約優先制にてご案内いたします。詳細はこちらをご覧ください。
2020年3月21日、86年の長きにわたり市民の皆様に愛されてきた京都市美術館が、京都市京セラ美術館としてリニューアルオープンします。美術館の再生を記念し、新たにオープンする新館「東山キューブ」では、開館記念展として、国際的に活躍する現代美術作家で京都とも縁の深い杉本博司の個展「杉本博司 瑠璃の浄土」を開催します。杉本博司は、1970年代より、大型カメラを用いた高度な技術と独自のコンセプトによる写真作品を制作し、世界的に高い評価を受けてきました。また、古今東西の古美術や歴史資料等の蒐集や建築、舞台演出といった幅広い活動を行い、時間の概念や人間の知覚、意識の起源に関する問いを探求し続けています。
これまで幾度となく京都を訪れ、その長い歴史から思索を誘発されてきた杉本は、当地で撮影を行い、作品も生み出してきました。今回、かつて6つの大寺院が存在していた京都・岡崎の地に立つ京都市京セラ美術館の再生にあたり、現代における人々の魂が向かう場所としての浄土の観想や、今、果たされるべき再生とは、といった問いから、「瑠璃の浄土」のタイトルのもと、仮想の寺院の荘厳を構想します。
杉本の京都での美術館における初の本格的な企画となる本展では、新たに制作された京都蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)中尊の大判写真を含む「仏の海」や、世界初公開となる大判カラー作品「OPTICKS」シリーズといった写真作品の大規模な展示を試みます。
また、「京都」「浄土」「瑠璃ー硝子」にまつわる様々な作品や考古遺物に加え、屋外の日本庭園には《硝子の茶室 聞鳥庵》も設置され、写真を起点に宗教的、科学的、芸術的探求心が交差しつつ発展する杉本の創造活動の現在について改めて考えるとともに、長きにわたり浄土を希求してきた日本人の心の在り様を見つめ直します。
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杉本博司「頃難に思う」
読売新聞(4月15日朝刊)に掲載された杉本博司の寄稿文「頃難に思う」の全文テキストを、「杉本博司 瑠璃の浄土」展の作品画像とともにご覧いただく映像バージョンがYouTubeで公開中です。
▷ 杉本博司「頃難に思う」動画
音楽は、ドキュメンタリー映画「はじまりの記憶」(2012年)のために渋谷慶一郎氏が作曲した“Appropriate Proportion”が使用されています。今回の映像バージョンのために新たに編集されたものです。
杉本博司「頃難に思う」(2020年)
プロダクション/テキスト/ディレクション: 杉本博司
音 楽 : 渋谷慶一郎 “Appropriate Proportion” ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto
原 文 : 2020年4月15日読売新聞より
展示写真: 京都市京セラ美術館「杉本博司 – 瑠璃の浄土」展より
写 真 : 小野祐次、鈴木芳雄、杉本スタジオ基本情報
- 会期
- 2020年5月26日(火)~ 10月4日(日)
*本展は3月21日(土)に開幕予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、会期を変更いたしました。
●予約はこちらをご覧ください。 - 時間
- 10:00〜18:00
※事前予約制 - 会場
- 新館 東山キューブ
- 休館日
- 月曜日
※祝日の場合は開館 - お問い合わせ
- TEL:075-771-4334
- 観覧料
- 一 般:1,500円(1,300円)
大学・高校生:1,100円(900円)
中学生以下:無料
※()内は20名以上の団体料金。
※京都市内に在住・通学の高校生は無料(確認できるものをご持参ください)。
※障害者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名無料。
ゲスト・キュレーター:三木あき子
作家プロフィール
杉本博司 Hiroshi Sugimoto
1948年生まれ。1970年渡米後、1974年よりニューヨークと日本を行き来しながら制作を続ける。代表作に「海景」、「劇場」シリーズがある。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2017年には構想から10年をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を開設。演出と空間を手掛けた『At the Hawkʼs Well / 鷹の井戸』が2019年秋にパリ・オペラ座にて上演。著書に『苔のむすまで』、『現な像』、『アートの起源』などがある。2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、2010年秋の紫綬褒章受章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者に選出。
- 主催:京都市京セラ美術館開館記念展「杉本博司展」実行委員会 (京都市、京都新聞、毎日新聞社、MBS)
- 協力:ERCO / ライトアンドリヒト株式会社
- 令和2年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業
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杉本の原点である写真作品の大規模展示
新作の大判カラープリントシリーズ「OPTICKS」を初公開します。
また、新たに製作された京都蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の中尊の大判写真作品も初めて展示されるほか、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室聞鳥庵 》が当館の日本庭園にて日本初公開されます。多彩な関連プログラム
展示の一部として日本庭園に設置する日本初公開の《硝子の茶室
聞鳥庵 》で茶室披きを行うほか、杉本プロデュースによる能楽の公演をロームシアター京都で実施(詳細は「関連情報」参照)。また、作家自身による講演会なども予定しています。 -
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杉本博司「頃難に思う」
読売新聞(4月15日朝刊)に掲載された杉本博司の寄稿文「頃難に思う」の全文テキストを、「杉本博司 瑠璃の浄土」展の作品画像とともにご覧いただく映像バージョンがYouTubeで公開中です。
杉本博司「頃難に思う」動画
音楽は、ドキュメンタリー映画「はじまりの記憶」(2012年)のために渋谷慶一郎氏が作曲した“Appropriate Proportion”が使用されています。今回の映像バージョンのために新たに編集されたものです。
杉本博司「頃難に思う」(2020年)
プロダクション/テキスト/ディレクション: 杉本博司
音 楽 : 渋谷慶一郎
“Appropriate Proportion”
ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto
原 文 : 2020年4月15日読売新聞より
展示写真: 京都京セラ美術館「杉本博司 – 瑠璃の浄土」展より
写 真 : 小野祐次、鈴木芳雄、杉本スタジオ対談 浅田彰×杉本博司
本イベントは、新型コロナウィルス感染症予防の見地から、2020年7月に非公開プログラムとして実施されました。本展のゲストキュレーター・三木あき子氏のモデレーションのもとで行われた杉本博司氏と浅田彰氏の対談の様子を収録した動画が当館のYouTubeにアップされております。是非ご覧ください。
対談 浅田彰×杉本博司
収録日 2020年7月3日(金)
会場:京都市京セラ美術館 貴賓室
出演:浅田彰、杉本博司、三木あき子(モデレーター)
撮影・編集:片山達貴
批評家の浅田彰氏を聞き手に迎え、杉本博司の作品とその背景について自由に語り合っていただきます。
日時:2020年5月3日(日)14:00〜
出演者:浅田彰、杉本博司
会場:講演室(本館地下1階)
参加費:無料(要観覧券)
定員:100名(先着順)
※日英同時通訳付
詳細はこちら《アイザック・ニュートン式スペクトル観測装置》展示期間の短縮についてお詫びとお知らせ
東山キューブロビーに展示中の「杉本博司 瑠璃の浄土」の出展作品《アイザック・ニュートン式スペクトル観測装置》につきまして、諸般の事情により展示期間を短縮し、9月13日(日)までの展示となることをお知らせ致します。本作を楽しみにされていた方には、急な変更となりますことをお詫び申し上げます。
なお、晴天の日には、本作の光学ガラスのプリズムが太陽光を分光し、多彩な色のスペクトルを観察することができます。ぜひ、展示期間内にご来館ください。青木淳館長による杉本博司 経歴聞き取り調書
現在、展覧会会場で公開中の動画を公式Youtubeでもご覧いただけます。
青木淳館長による杉本博司 経歴聞き取り調書 動画
2019年12月27日、杉本スタジオ(東京)にて収録
ビデオ 20分
撮影:加藤甫、金巻勲
編集:金巻勲
字幕翻訳:川田康正(Art Translators Collective)
美しいブルーの和菓子「OPTICKS」がカフェに登場!
「杉本博司 瑠璃の浄土」展にて展示中の、世界初公開となる大判カラー作品「OPTICKS」シリーズをモチーフに、安政3年創業「京菓子司 金谷正廣」が美しい生菓子をつくりました。ミュージアムカフェENFUSEにて、10月4日(日)まで期間限定でお楽しみいただけます。ぜひお試しください!
和菓子「OPTICKS」 ¥450(税込)
販売期間:9月3日(木)〜10月4日(日)京都市京セラ美術館開館記念公演
神秘域 杉本博司が企画・舞台構成を手掛けた狂言と三番叟を京都で初上演します。
【ご来場にあたって】※必ずご一読ください。
日時:2020年9月1日(火)開演19:00(開場 18:00)
出演:『月見座頭』=野村万作 他、『三番叟』=野村萬斎・野村裕基 他
会場:ロームシアター京都 サウスホール
【予定枚数終了】
チケット発売日:2020年8月1日(土)10:00
チケット料金(税込):
一般前売:
1階席 6,500円
2階席 5,500円
全席指定。当日券の販売はございません。
チケット購入:
・オンラインチケット24時間購入可 要事前登録(無料)
https://www.e-get.jp/kyoto/pt/
・ロームシアター京都チケットカウンター TEL: 075-746-3201
(10:00 –19:00/年中無休 臨時休館日を除く)
・京都コンサートホールチケットカウンター TEL: 075-711-3231
(10:00 –17:00/第 1・3 月曜日休館 休日の場合は翌日)
*未就学児入場不可
*1階に車椅子席をご用意しております(通常料金より500円引き/介助者1名無料)
ご予約の方はお問い合せ先の電話番号075-771-4334までご連絡ください
*2階席は一部舞台美術が見えにくい部分がございます
お問い合わせ:
京都いつでもコール TEL : 075-661-3755 *お掛け間違いにご注意ください
詳細はこちら
4月25日(土)に開催を予定していた同内容公演の振替ではございません。
4月25日のチケットをお持ちでも、本公演はご鑑賞いただけませんので、新規にご購入いただく必要があります。チケットの払い戻しについては、こちらをご覧ください。日本庭園に《硝子の茶室
聞鳥庵 》を長期展示ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て、《硝子の茶室 聞鳥庵》が日本初上陸します。新館「東山キューブ」に隣接した日本庭園に展示され、オープンを記念して茶室披きを行う他、「杉本博司 瑠璃の浄土」展終了後もパブリックアートとして2021年1月31日まで公開します。会期中には田中泯による『場踊り』や茶会などパフォーマンスの場にもなります。
本展の音声ガイドを、お手持ちのスマホで聴けるウェブアプリで開始します!
大の美術ファンであり、アートコレクターとしても知られる女優の鈴木京香さんをお相手に、杉本本人が展覧会のみどころを存分に語ります。作品制作にまつわるエピソードも聞きごたえたっぷりで、展覧会をいちだんと楽しんでいただけること請け合いです。ぜひ、ご期待ください。
販売開始日:8月1日(土)
【アプリについて】
購入方法:チケットカウンターにて音声ガイドをご購入後、カウンター横に設置する専用タブレットにてお手持ちのスマホからQRコードを読み取っていただき、ダウンロード。
使い方:お手持ちのイヤホンをご使用ください。
※アプリの有効はダウンロードから3時間以内です。
※ご利用の通信料はお客様のご負担となります。
所要時間:約20分
ダウンロード料金:600円(税込)
ナビゲーター:杉本博司×鈴木京香
ガイド制作:(株)アコースティガイド・ジャパン
音声ガイドサービスに関するお問い合わせ:
(株)アコースティガイド・ジャパン
TEL: 03-5771-4083(月~金、9:30~18:00)「杉本博司 瑠璃の浄土」関連グッズの販売について
ポストカード19種、カタログの通販を行なっています。(尚、お電話でのご注文、お取置きは承っておりません。)ご購入ご希望のお客様は下記オンラインショップをご覧ください。
ART RECTANGLE KYOTO Online Store
京都市京セラ美術館開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」関連グッズは、会場内特設ショップにて限定販売いたします。
取り扱いオリジナルグッズ:ポストカード全19種(1枚 税込165円)、ポスター全3種(1枚 税込8,800円)
※特設ショップへのご来店には、「杉本博司 瑠璃の浄土」の観覧券が必要です。なお、メインエントランス左側の常設ミュージアムショップ「ART LAB KYOTO(アートラボキョウト)」での販売はございません。
また、特設ショップではお電話でのご注文、お取り置きは承っておりません。ポスター(3種)につきましては、お一人様、各種2枚までに限らせていただきます。
※ポストカード、カタログ以外の商品は店頭でのみ販売しております。
ウェブサイトに掲載されていない商品も取り扱っております。ぜひ会場でお確かめください。在庫状況によって欠品の場合もあります。何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。*細見美術館(左京区岡崎)にて、杉本博司企画の「飄々表具展」も同時期に開催されます。併せてご覧いただくことで、杉本ワールドをより一層堪能いただけます。