ザ・トライアングル
木村翔馬:水中スペック
2020年9月19日-2020年11月29日
会場[ ザ・トライアングル ]
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木村翔馬は、筆や絵具、キャンバスを用いた従来の絵画とともに、その絵画的ルールを取り入れた3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)、VR(バーチャルリアリティ)による作品を制作しています。デジタル技術は、作家にとって浮遊する線や色面といった新たな表現の可能性を開きますが、一方で、これまでにない感覚ももたらしました。これは水中での動きづらさに近いもので、このもどかしさを「水中スペック」と表現し、本展のタイトルとしています。デジタルとアナログが重なり合う現代には、このような時代特有の身体的、視覚的感覚が生じます。それは画家自身にどのような影響を及ぼしているのか――木村が探るのは、この変化にともなう絵画の在り方と言えます。
最新作を含む本展は、2次元のキャンバスと3次元のVR、その中間ともいえる透明なガラス窓(ザ・トライアングルの地上部分)を支持体とする作品で構成されます。3つの異なる空間を舞台とする作品は、相互に関係し合いながら、それぞれ鑑賞者に新たな絵画世界を垣間見せてくれることでしょう。線や色面に刻まれる木村の動きや色彩感覚にも着目しながらご鑑賞ください。
「ザ・トライアングル」について
「ザ・トライアングル」は当館のリニューアルオープンに際して新設された展示スペースです。京都ゆかりの作家を中心に新進作家を育み、当館を訪れる方々が気軽に現代美術に触れる場となることをねらいとしています。ここでは「作家・美術館・鑑賞者」を三角形で結び、つながりを深められるよう、スペース名「ザ・トライアングル」を冠した企画展シリーズを開催し、京都から新しい表現を発信していきます。京都市京セラ美術館では、新進作家の育成という「ザ・トライアングル」の趣旨にご賛同いただいた皆様からのご支援(協賛金、展示資材の提供等)を募集しております。詳細は[email protected]までお問い合わせください。
*今後の社会状況によって作品鑑賞や入館の方法などを変更する場合があります。
基本情報
- 会期
- 2020年9月19日(土)― 11月29日(日)
- 時間
- 10:00〜18:00
- 会場
- ザ・トライアングル
- 休館日
- 月曜日
※祝日の場合は開館
- 観覧料
- 無料
作家プロフィール
木村翔馬(きむら・しょうま) Kimura Shoma
1996年大阪府生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。近年の主な個展に「dreamのあとから(浮遊する絵画とVRの不確定)」(ninetytwo 13 gallery、2018年)、主なグループ展に「楽観のテクニック」(BnA Alter Museum SCG、2020年)、「ignore your perspective 49『紙より薄いが、イメージより厚い。』」(児玉画廊、2019年)など。「京都市立芸術大学 作品展・有志展 2017 市長賞」(2018年)、「第4回CAF賞 最優秀賞」(2017年)を受賞。
- 主催:京都市
- 令和2年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業
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公式図録を無料公開中!
当館のリニューアルを機に新設されたスペース「ザ・トライアングル」。その第2弾となる展覧会「木村翔馬:水中スペック」の公式図録です。ザ・トライアングル(地下1階のギャラリー)と北西エントランスで展開された展示の風景写真と担当キュレーターによるエッセイを収録。無料でダウンロードできるPDF形式の図録で、どなたでも閲覧できます。なお、今後もシリーズとして、同様の形式でザ・トライアングルでの活動記録をアーカイブ化していく予定です。
発行年 2020年11月
発行元 京都市京セラ美術館
販売価格 無料
編者 京都市京セラ美術館
判型 A4
https://kyotocity-kyocera.museum/wp-content/uploads/triangle_kimura_cat_F.pdf -
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アーティストインタビュー
個展「水中スペック」(会期2020年9月19日〜11月29日)を開催したアーティストの木村翔馬が、本展のテーマである「水中スペック」、空間としてのザ・トライアングル、今後の活動について語りました。
木村翔馬 アーティストインタビュー(公式YouTubeチャンネル)
収録日:2020年11月28日、12月14日
収録場所:京都市京セラ美術館
出演:木村翔馬
撮影・編集:片山達貴
制作:京都市
©︎2020 京都市京セラ美術館アーティストトーク「半透明な身体と、平らじゃない絵」
11月3日(火・祝)、本館2階の談話室にてアーティストトーク「半透明な身体と、平らじゃない絵」を開催しました。
木村翔馬(本展作家)にくわえ、木村と共にartists space TERRAINを拠点に活動する澤あも愛紅(アーティスト)、西原彩香(アーティスト)をお招きし、絵画やイメージに対する考えや思い、TERRAINの活動についてお話を伺いました。
開催レポートを掲載していますのでぜひご覧ください。
詳細・レポートはこちら木村翔馬「透明の上に描く」
10月3日(土)、「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2020」と同時開催する、当館の「ナイト・ウィズ・アート 2020」において、木村翔馬によるライブペインティングを行います。完成作は、ザ・トライアングルの展示の一部として11月29日(日)の会期末まで展示予定です。
詳細はこちら2020年度「ザ・トライアングル」ラインナップ
鬼頭健吾:Full Lightness
2020年5月26日(火)-9月6日(日)
木村翔馬:水中スペック
2020年9月19日(土)-11月29日(日)
荒木優光:わたしとゾンビ
2020年12月12日(土)-2021年2月28日(日)
湊茉莉:はるかなるながれ、ちそうたどりて
2021年3月16日(火)-6月13日(日)