京都市京セラ美術館開館1周年記念展
上村松園
2021年7月17日-2021年9月12日
会場[ 本館 北回廊1階 ]
-
概要
当館の開館1周年記念展として、近代の京都画壇を代表する日本画家である上村松園(1875〜1949)の展覧会を開催します。
1974年に当館で開催した「生誕100年記念 上村松園展」から約50年ぶりとなる今回の展覧会では、《序の舞》1936年(東京藝術大学蔵)と《母子》1934年(東京国立近代美術館蔵)の重要文化財に指定された作品2点をはじめ、《焰》1918年(東京国立博物館蔵)、《草紙洗小町》1937年(東京藝術大学蔵)、《砧》1938年(山種美術館蔵)など、全国の美術館・個人所蔵家の方々の協力を得て、最初期から絶筆に到るまでの代表的な作品100点余りが集結します。
近代の京都画壇が生んだ不世出の女性画家である上村松園の全貌を、ここ京都でご覧いただきます。 ※会期中、展示替えあり
[松園と当館の関係]
近代京都画壇の日本画を多数コレクションする当館として、上村松園は特に重要な作家です。初期の代表作である《人生の花》(1899年)から絶筆となった《初夏の夕》(1949年)のほか、総計10点をコレクションしています。また、過去には1974年に「生誕100年記念 上村松園展」を開催。この展覧会では、ご子息である日本画家の上村松篁氏を中心に作品が選定され、代表作47点とスケッチや縮図帖が出品されました。
●きもので行こう
7月17日(土)、7月23日(金・祝)、8月15日(日)
着物(浴衣含む)で展覧会場に来場された方に本展オリジナルグッズをプレゼント!
(数量限定、先着順)
基本情報
- 会期
- 前期:2021年7月17日(土)~8月15日(日)
後期:2021年8月17日(火)~9月12日(日)
- 時間
- 10:00〜18:00
※入場は閉館の30分前まで - 会場
- 本館 北回廊1階
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館)
- 観覧料
- 一般:1,800(1,600)円
大学・高校生:1,300(1,100)円
中学生以下:無料
*( )内は前売・20名以上の団体料金。
*京都市内に在住・通学の高校生は無料。
*障害者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名無料。確認できるものをご持参ください。
●美術館公式オンラインチケット
下の【日時指定券の購入/日時指定予約】ボタンからご購入いただけます。
※展覧会観覧の予約は不要としていますが、展覧会混雑時には事前予約されているお客様を優先案内します。確実に入場されたい方は、日時指定券のご購入または日時指定予約をお願いします。
●プレイガイド
以下のプレイガイドでは、日時を指定しないチケットをご購入いただけます。
購入後、日時指定予約を希望される方は、下の【日時指定券の購入/日時指定予約】ボタンより日時指定予約のページへお進みください。
・チケットぴあ(セブンイレブン、ファミリーマート)
0570-02-9999 【Pコード:685-628】
https://w.pia.jp/t/uemurasyouen/
・ローソンチケット(ローソン、ミニストップ)【Lコード:55001】
https://l-tike.com/uemura-shoen/
・CNプレイガイド(セブンイレブン、ファミリーマート)
0570-08-9999
https://www.cnplayguide.com/uemura/
・イープラス(ファミリーマート)
https://eplus.jp/uemurashoen/
・楽天チケット(セブンイレブン、ファミリーマート)
http://r-t.jp/shoen
・セブンチケット(セブンイレブン)
http://7ticket.jp/
●【相互割引】
本展出品作品《序の舞》や《焰》などの下絵を紹介!
松伯美術館(奈良県)「下絵と素描にみる上村松園 -珠玉の絵画を求めて-」[会期:8月7日(土)~10月24日(日)]の観覧券(半券可)提示で、当日券を100円引きでご購入いただけます。
作家情報
上村松園(うえむら・しょうえん)1875-1949 Uemura Shoen
京都市に生まれる。本名津禰(つね)。京都府画学校、鈴木松年(すずき・しょうねん)に学んだ後、師の了解を得て幸野楳嶺(こうの・ばいれい)に入門。楳嶺没後は同門の竹内栖鳳に師事する。第3回内国勧業博覧会で一等褒状を得るなど早くから頭角を現し、文展開設以降、官展で活躍した。絵画の伝統を踏まえた上に、女性画家の独自の視点で追求する女性像に孤高の境地を打ち立てた。1948年、女性で初めて文化勲章を受章。
- 主催:京都市、京都新聞、日本経済新聞社
- 協力:株式会社サンエムカラー
- 令和3年度 文化資源活用推進事業
-
1. 松園の代表作が京都に集結
《長夜》(1907年、福田美術館蔵)、《月影》(1908年、永青文庫[熊本県立美術館寄託])、《舞仕度》(1914年、京都国立近代美術館蔵)、《花がたみ》(1915年、松伯美術館蔵)、《月蝕の宵》(1916年、大分県立美術館蔵)、《楊貴妃》(1922年、松伯美術館蔵)、《夕暮》(1941年、京都府立鴨沂高等学校蔵)、《晩秋》(1943年、大阪市立美術館蔵) などの名作をはじめ、文展、帝展、新文展に出品された多くの作品が集結。東北から九州まで、全国50か所以上の国公私立美術館と個人所蔵家の方々から集めた総計100点以上の松園作品が一堂に会します。
※会期中、展示替えあり2. 日本初公開・新発見の作品
新発見となる作品《清少納言》(1917-18年頃、個人蔵)を本邦初公開!名作《花がたみ》(1915年)と《焰》(1918年)の間の時期に制作された、大正期の松園の名作です。その存在は知られていましたが、作品そのものは長らく行方不明でした。作品発表時以来、初めての出品となります。
3. 長らく出品されなかった名作も!
《人形つかい》(双幅)(1910年、個人蔵)は1999年以来、《姉妹三人》(1903年、個人蔵)は2005年以来の出品となります。過去の上村松園の回顧展にはあまり出品されたことのない名作《花ざかり》(1900年頃、公益財団法人二階堂美術館蔵)や《うつろふ春》(1938年、霊友会 妙一コレクション)も出品します。
4.木村伊兵衛の写真作品《上村松園》を初出品
木村伊兵衛が横山大観、川合玉堂、上村松園、鏑木清方の4人を撮影し、海外向けに1939年に刊行された写真集『Four Japanese Painters(四人の日本画家)』。このために撮影された木村伊兵衛の写真作品《上村松園》(1938年、東京都写真美術館蔵)7点を、上村松園の回顧展としては初めて出品します。
前期と後期の目玉作品《焰》と《序の舞》
《焰》(1918年、東京国立博物館蔵) 前期展示
謡曲『葵上』を取材した作品。光源氏の正妻である葵上に激しく嫉妬するあまり生霊になってしまった六条御息所を描く。乱れ髪を口に咥えて眼を細める凄絶な表情に魅せられる。松園の謡曲の師である金剛巌の助言により、眼の部分に絹の裏から金泥を施した。松園の作品のなかでも女性の内面性が最も強烈に表現された作品。
《序の舞》(1936年、東京藝術大学蔵)※重要文化財 後期展示
能楽の仕舞(謡によって舞われる舞)のなかでもごく静かで上品な舞である「序の舞」を描いた作品。涼やかな瞳で前を見やり、扇を持つ指先まで神経を行き渡らせて、無駄のない動きで足を運ぶ美しき女性の優美なうちにも毅然とした気品を描く。松園の作品のなかでも現代女性を描いた数少ない作品。 -
-
音声ガイド
人気声優・神尾晋一郎さんが、松園代表作の数々をご紹介します。
貸出料金:600円(税込) 解説時間:約30分
※展示替えに伴い、前期・後期でガイド内容に変更があります。
サンプルボイスはこちら
※ナレーションの無断転載禁止
\神尾さんからの展覧会メッセージ/
※音声の無断転載禁止
神尾晋一郎(かみお・しんいちろう)
声優。 81プロデュース所属。北海道出身。主な出演作に、「世界はほしいモノにあふれてる」(ナレーション)、「あんさんぶるスターズ!」(鬼龍紅郎役)、「ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-」(毒島メイソン理鶯役)など他多数。テレビ、ゲーム、舞台、歌など幅広い分野で活躍。美術展覧会の音声ガイドナレーションを務めるのは、本展覧会が初挑戦となる。
----
ガイド制作:アコースティガイド・ジャパン
https://www.acoustiguide.co.jp/
ガイドに関するお問い合わせ
TEL:03-5771-4083(平日10:30-17:30)
[email protected]スペシャルメニューやグッズも充実!
●ミュージアムカフェENFUSE
当館所蔵作品《待月(たいげつ)》をテーマに作られた「京菓子司 金谷正廣」による特製和菓子を期間限定でご提供します。
提供期間:2021年7月17日(土)~7月25日(日)
当館所蔵作品《初夏の夕》をイメージし、童仙房茶舗の煎茶、生姜、枸杞の実、実山椒、ミントをブレンドしたハーブティーをご提供します。一煎目から三煎目まで、香り、味わいの涼しげな変化が楽しめます。
販売期間:2021年7月20日(火)〜9月12日(日)
価格:850円(税込)
●展覧会特設ショップおよびミュージアムショップART RECTANGLE KYOTO
本展鑑賞の記念やお土産にぴったりのグッズを多数ご用意します。関連イベント1【web公開】上村淳之氏(日本画家/上村松園の孫)による特別講演会
展覧会へご来場いただいた限定で、
展覧会場にて、公開URLをお渡しします。
関連イベント2【web公開】 山田諭(元・当館学芸課長)が語る「上村松園」
本展に関連して、山田諭(元・京都市美術館学芸課長)が、上村松園の芸術について全5章だての動画で解説します。
7月17日 10:00より下記URLで視聴可能です。
一章 https://youtu.be/hv86oSV4daE
二章 https://youtu.be/ctpL1MeWCkI
三章 https://youtu.be/T36SNK78LV8
四章 https://youtu.be/ieMhYid38Lo
五章 https://youtu.be/slD2kzakwf8関連イベント3 学芸員によるギャラリートーク
日時:7月24日(土)、8月28日(土)14:00~15:00
先着15名(事前申込不要、要本展観覧券)関連イベント4 きもので行こう
7月17日(土)、7月23日(金・祝)、8月15日(日)
着物(浴衣含む)で展覧会場に来場された方に本展オリジナルグッズをプレゼント!
(数量限定、先着順)