須田国太郎《早春》

早春 1934年

須田国太郎 (1891-1961)

作品解説

生い茂る樹木の間を緩やかに下る道。右手には二棟の家。道の先にはわずかに陽のこぼれる川の水面が見える。正面の木々や左手の構造物を照らし出す強い日差しの手前には、天秤棒を担いだ人物が黒いシルエットで表現され、大きな自然と人の営みが光と影の強いコントラストの中に対比されている。取材地は、平等院の対岸にある宇治発電所付近と考えられている。

1934年(昭和9年)
油彩 キャンバス 額
165.0 × 230.0 cm

須田国太郎 Suda Kunitaro

京都市に生まれる。第三高等学校卒業後、京都帝国大学哲学科に入学。美学美術史を専攻する。大学院在学中に関西美術院でデッサンを学ぶ。1919年(大正8)から4年間、スペインに滞在し、プラド美術館で模写に励む。京都帝国大学、京都市立美術大学などで美学美術史を講じる傍ら、独立美術協会で作品を発表。1947年(昭和22)日本芸術院会員となる。

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