中村研一《瀬戸内海》

瀬戸内海 1935年

中村研一 (1895-1967)

作品解説

海辺のテラスに集う三人の女性。モダンな椅子に思い思いの姿態で座っている。驚くべきことに、右端の女性は顔が画面で切られ、左端の女性は一糸まとわぬ裸像である。夏の午後の一刻なのか、戦前の日本とは思えない謎めいた雰囲気が漂っている。

1935年(昭和10年)
油彩 キャンバス 額
184.0 × 256.0 cm

中村研一 Nakamura Ken-ichi

福岡県宗像市に生まれる。京都で鹿子木孟郎の内弟子となり、東京美術学校では岡田三郎助に師事する。第2回帝展に初入選、第3回帝展で特選となる。渡仏して、キュヴィスム以降の写実主義の画家モーリス・アスランに影響を受け、サロン・ドートンヌ会員となる。帰国後は、帝展、新文展などで活躍。軍委嘱による戦争記録画を多数制作。抜群のデッサン力と構成力、アカデミックな写実表現による大作を残した。

もどる

#京都市京セラ美術館#kyotocitykyoceramuseumofart