終了まで71日
入場自由
特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」関連企画展
77年後のリフレクション KYOTO 2026
2026年2月6日-2026年5月6日
会場[ 藤井大丸 7gallery ]
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特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」の関連企画として、8名の京都ゆかりの作家によるリレー形式の展覧会を藤井大丸で開催します。
1949年に第1回パンリアル展が藤井大丸で開催されてから77年の時を経て、日本画に対して個別の動機をもつ8名が独自の表現でパンリアル美術協会への応答となる展示を試みます。〈参加作家/展示スケジュール〉
※本展では、8名の作家がリレー形式で展示を行います。
山本雄教(美術作家) 2月6日(金)〜8日(日)、2月13日(金)〜15日(日)
服部しほり(日本画家) 2月20日(金)〜22日(日)、2月27日(金)〜3月1日(日)
ベリーマキコ(美術作家) 3月6日(金)〜8日(日)
松下みどり(画家) 3月13日(金)〜15日(日)、3月20日(金・祝)〜22日(日)
タナカリナ(画家) 3月27日(金)〜29日(日)、4月3日(金)〜5日(日)
藤野裕美子(美術作家) 4月10日(金)〜12日(日)、4月17日(金)〜19日(日)
松岡勇樹(日本画家) 4月24日(金)〜26日(日)
三瀬夏之介(日本画家) 5月1日(金)〜3日(日)
クロージングセッション(上記作家が全員参加) 5月4日(月・祝)〜6日(水・休)〈ステートメント〉
ここに何枚かの写真がある。1949(昭和24)年5月、藤井大丸で開催された第1回パンリアル展の様子を写すもので、特に目をひく写真が2枚。1枚は会場風景で、日本画家の福田平八郎がじっ…と作品を凝視しているもの。1892(明治25)年2月生まれの福田は当時57歳。京都市立絵画専門学校出身で、教授も務めた。この頃は既に辞していたが、パンリアル美術協会は同校出身者を中心に結成されたから、福田にとっては後輩に当たる。世代として二回り以上違う年少の作家たちの展覧会を、当時帝国芸術院会員の福田はどう感じただろうか。もう1枚は搬出風景で、リヤカーに巨大な作品を載せたパンリアル美術協会の大野俶嵩、山崎隆、清水純一を写すもの。場所は東大路通。荷を引く山崎の顔は苦しそうだが、私はこの写真に、志を同じくする仲間たちと行う展覧会のこの上ない楽しさ、溌剌さを見る。
さて、それから77年後の2026(令和8)年2月。京都市京セラ美術館を会場に、創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会という公募団体を中心にその前衛性=アヴァンギャルドを展覧する「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」が開催される。そして、その関連企画として行われるのが、同展のタイトルをもじった本展「77年後のリフレクション KYOTO 2026」である。メンバーは、世代の異なる京都ゆかりの作家8名、そして東北在住のキュレーター1名の合計9名。
77年が経ち、日本画をめぐる状況は大きく変わった。作家は公募団体に所属せずとも個として作品を発表できる環境が整い、例えば1990年代から2000年代、「新しい日本画」とも評された作家たちを盛んに取り上げたのは、美術館の企画展や所属団体不問のコンクールだった。その意味では、パンリアル美術協会がその宣言文で標榜した、「封建的ギルド機構」の打破と「自由な芸術」の実現は叶ったと言えるかもしれない。けれども、「パンリアル美術宣言」で彼らが意図的に「日本画」という言葉を除外し、その別称として用いたはずの「膠彩芸術」という言葉は一般化していない。その点で、日本画は今なお、国号絵画として日本の歴史・伝統との強固な結びつきを期待されている絵画ジャンルである。時節を経て、変わったもの、変わらないものがある。
この認識に立ち、日本画に対する個別の動機を持つ私たち9名は、本企画を一時的に共同する。今、私たちには見つめるべき現実がそれぞれで存在するだろう。その上で、私たちは個々の立場から、「パン」(汎=すべて)「リアル」(現実)を主張したパンリアル美術協会の仕事を見つめ、応答を試みたい。そう、まず8人が個別で会期中ギャラリーを使用し、個展や公開制作を実施。そして最後、「クロージングセッション」として集団での展示を試みる。そこで見出されるのは、日本画の持つ絵画性か、主題か、素材・画材か、歴史・制度か、それらの複合したものか、はたまたまったく新しいものか? 場所は、日本の近代化の草創期——1870(明治3)年10月に創業し、1949年5月、パンリアル美術協会が第1回展を開催し、2026(令和8)年5月6日をもって全面改装に入る、藤井大丸。本展は、第1回パンリアル展に対する、77年を経た今日からの反響=リフレクションである。小金沢智(キュレーター/東北芸術工科大学准教授)
基本情報
- 会期
- 2026年2月6日(金)〜5月6日(水・休)
※会期中、金土日および、5月4日・5日・6日のみフルオープン。
それ以外の日程は、資料パネル展示のみご覧いただけます。 - 時間
- 12:00~19:00
- 会場
- 藤井大丸 7gallery
- お問い合わせ
- E-mail:[email protected]
※本展に関するお問い合わせ以外はお受けできません
- 観覧料
- 無料
出展作家プロフィール
山本雄教(美術作家) Yamamoto Yukyo
美術作家/京都芸術大学通信教育部日本画コース専任講師。1988年京都府生まれ。2013年京都造形芸術大学大学院修士課程修了。コインのフロッタージュによる「One coin」、ブルーシートに金箔を用いた「Fake blue」など、日本画の素材や技法をルーツとしながらも、独特の素材や表現方法によるアプローチを行っている。近年の主な個展に2023年「山本雄教:仮想の換金(priceless museum)(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル)」。2025年「第43回京都府文化賞」奨励賞。
展示期間:2月6日(金)〜8日(日)、2月13日(金)〜15日(日)
写真:守屋友樹 服部しほり(日本画家) Hattori Shihori
日本画家。1988年京都市岩倉生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程日本画修了。自らに内在する靄を紐解き、信仰や生活に育まれた日本美や、人の洒脱な有様などを『オッサン』に託して展開する。オッサンは俗生活より滲み出るおかしみや弱みを引き受けた慈悲の象徴として描かれるが、その姿は服部の自画像でもある。幼少より手慣れた書を活かし、墨線が映える画を目指す。2016年「琳派400年記念 琳派降臨」(京都市京セラ美術館)、2020年「京都市芸術新人賞」、2021年「京都府文化賞奨励賞」、第8回東山魁夷記念日経日本画大賞入選(第9回)。
展示期間:2月20日(金)〜22日(日)、2月27日(金)〜3月1日(日)
ベリーマキコ(美術作家) Berry Makiko
美術作家。1975年京都府亀岡市生まれ。成安造形大学卒業後渡米し、メトロポリタン美術館東洋美術修復室に勤務。帰国後、「のびなびあーと」や習字教室を主宰し、子どもの自由な発想と表現を育む活動を展開。豊かな自然の中で生まれ育った体験を原点としながら、日本画で日常風景や体験をテーマに作品を制作。第4回日本画新展大賞、東山魁夷記念日経日本画大賞展入選等。著書に「母なのね、」「Being Guided」「Love Letter」「いま ここにいること」などがある。
展示期間:3月6日(金)〜8日(日)
写真:清水泰人 松下みどり(画家) Matsushita Midori
画家。1999年愛知県生まれ。京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)大学院美術工芸領域日本画分野修了。左京区の大原にてアトリエ兼アートスペース『AIR大原』を主宰。地域で捕獲された鹿や猪から自ら膠を制作することを試みている。近年の主な企画に、「カムバック!紅葉祭」グループ展「やまびこ」(AIR大原、京都、2025年)、参加した展示に「国際的非暴力展#SUM_MER2025」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2025年)、個展「彼此方の」(aaploit、東京、2023年)、個展「出つる未明の」(+2gallery、大阪、2024年)などがある。
展示期間:3月13日(金)〜15日(日)、3月20日(金・祝)〜22日(日)
写真:山口梓沙 タナカリナ(画家) Tanaka Rina
画家。2001年静岡県生まれ。2024年東北芸術工科大学美術科日本画コース卒業。学部在籍中の交換留学を起点に、京都芸術大学修士課程へ進学。出身地から東の風土、西の風土、両方の体験を元に制作している。フィールドワークからの写生、ドローイングから着想を得て、線描を主に用いる。現在、ノートからパネル、更に壁面へと画面を広げ、制作を行う。2024年「第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」入選、2024年「石本正 日本画大賞展」入選、2025年「on-out」田中里奈 小橋美香2人展 企画・開催。
展示期間:3月27日(金)〜29日(日)、4月3日(金)〜5日(日)
藤野裕美子(美術作家) Fujino Yumiko
美術作家。1988年、滋賀県生まれ。2012年、L’Art dans les Cités アーティスト・イン・レジデンス(フランス)。2013年、京都精華大学大学院芸術研究科博士課程前期日本画専攻修了(修士)。現在、共同アトリエSoil (滋賀)を制作拠点として活動。空き家などの取材地で見つけた日用品を手がかりに、モノが持つ時代背景や個人のエピソードを探りながら描く。観者が絵画と相対する時、絵画の中に巡る時間がさらに外側と繋がることをイメージして空間へと拡張する。2021年、令和3年度滋賀県次世代文化賞。2025年、瀬戸内国際芸術祭2025(香川)、など。
展示期間:4月10日(金)〜12日(日)、4月17日(金)〜19日(日)
松岡勇樹(日本画家) Matsuoka Yuki
日本画家。1994年生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了。描くことは自己が世界を獲得する行為としている。コロナ禍に交通事故と病気で利き腕の手術、祖母の死を経験。入院中に見た雲の生成と消滅、医療に消費される豚を自覚し、豚生革に墨で点描した《はじまりもおわりもない》を制作。主な展覧会に、京都日本画新展2023(奨励賞・京都市長賞)、ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024(推薦|やなぎみわ)、第9回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展−明日の日本画を求めて−(’24/入選 審査員推奨|野地耕一郎)。京都市京セラ美術館ラーニング・プログラムへの協力、共同企画など。
展示期間:4月24日(金)〜26日(日)
三瀬夏之介(日本画家) Mise Natsunosuke
日本画家。1973年奈良県生まれ。1993年に京都市立芸術大学に入学し、1回生で受講する総合基礎実技で偶然に出会った課題に導かれ日本画専攻へと進む。2009年より東北芸術工科大学に赴任するため山形へ居を移し「東北画は可能か?」と題したプロジェクトをスタート。日本のアートシーンが首都圏に集中するなか、東北においてその地域名を冠した絵画が成立する可能性を探る試みとして、同大学の在学生、卒業生を中心にフィールドワークや作品展示を行っている。2009年「京都市芸術新人賞」、2021年「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」京都市京セラ美術館。
展示期間:5月1日(金)〜3日(日)
クロージングセッション(上記作家が全員参加)5月4日(月・祝)〜6日(水・休)
- 共同ディレクション:小金沢智(キュレーター/東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース准教授)、山本雄教(美術作家/京都芸術大学通信教育部日本画コース専任講師)
- 資料展示:森光彦(京都市京セラ美術館学芸員/「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」担当学芸員
- 主催:株式会社藤井大丸
- 企画協力:京都市、関西テレビ放送、京都新聞
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個であること、共にあること——「77年後のリフレクション KYOTO 2026」の取り組み
日時:2026年4月29日(水・祝)14:00〜16:00(13:30開場)
場所:京都市京セラ美術館 講演室(本館地下1階)
出演:小金沢智、タナカリナ、服部しほり、藤野裕美子、ベリーマキコ、松岡勇樹、松下みどり、三瀬夏之介、山本雄教(五十音順)
ゲスト:森光彦(京都市京セラ美術館 学芸員、「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」担当学芸員)
料金:無料
定員:100名(申込不要、先着順) -
来場者全員プレゼント! 藤井大丸500円お買い物券
京都市京セラ美術館で開催する特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」では、ご来場いただいた方全員に、藤井大丸で利用できる500円分のお買物券をプレゼント!(一部対象外の店舗がございます)
「77年後のリフレクション KYOTO 2026」展をご鑑賞のあとは、ぜひ藤井大丸でのお買い物をお楽しみください。
特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」入口にて、展覧会入場者、1名様につき1枚プレゼント
有効期限:2026年2月6日(金)~5月6日(水・休)
対象店舗:食料品、喫茶以外の藤井大丸館内の店舗
※お釣りはでません
※2枚以上の併用は不可
※転売不可


