菊池芳文《春の夕・霜の朝》

春の夕・霜の朝 1903年

菊池芳文 (1862-1918)

作品解説

右隻では、春の夕空が広がり、塒へと急ぐ群れを背に1羽の烏が羽を休めている。その足元では、八重桜に紛れて2羽の雀が身を潜めている。左隻では、霜が降りた冬の朝、草木や小川も凍てついて厳しい寒気が漂うが、番いの椋鳥が春の訪れを感じさせる。

1903年(明治36年)
絹本着色 屏風 八曲一双
各158.5 × 485.0 cm

上:左隻 下:右隻

菊池芳文 Kikuchi Hobun

大阪市に生まれる。本名三原常次郎。菊池家の養子となり改姓。幸野楳嶺に師事。共進会や勧業博覧会等で受賞を重ね、第1回文展より審査員をつとめる。京都市立絵画専門学校教授として後進を指導。四条派を踏襲しながら斬新な構図に明るい色彩による花鳥画を描き、特に桜の名手として知られる。

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