
-
大礼記念京都美術館竣工時の写真 1933年 コレクションルームでは、竹内栖鳳、上村松園など京都を代表する人気の名作紹介に加え、テーマ特集展示を通じて、京都を基軸とした近代から現代の美術の面白さをたっぷりと体感していただきます。
京都市美術館は1933(昭和8)年秋、日本で最初期の公立美術館「大礼記念京都美術館」として開館しました。館の設立に当たっては京都の財界、政界、学界など多くの市民の尽力、出資がなされ、全国に類を見ないほど大規模な、美術の殿堂が完成します。京都の美術界も大きな期待を込めて全面的に協力し、竹内栖鳳、菊池契月、鹿子木孟郎、(五代)清水六兵衞など重鎮たちが評議員となり、美術館のあるべき姿を議論しました。
そして、開館翌年には館による大規模企画として「大礼記念京都美術館展」が開催されました。画壇の垣根を越え、全国の様々な団体が一堂に出品した画期的な展覧会となり、会期後には展覧会組織と美術館によって優れた出品作が購入されました。こうした、開館時期に収蔵された作品が京都市美術館のコレクションの嚆矢となり、華々しい美術館のスタートを飾りました。
本展示では、京都市美術館の出発点に注目し、大礼記念京都美術館の設立にまつわる歴史と、初期に集められたコレクションの様相について、作品と資料を紹介することで振り返ります。
本展は、特集のほか下記の2つのテーマで開催します。
・美術館の動物たち
・紅葉・黄葉
大礼記念京都美術館竣工時の写真 1933年 基本情報
- 会期
- 2026年10月9日(金)~12月13日(日)
*「関西文化の日」無料観覧日:11月14日(土)、11月15日(日) - 時間
- 10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
- 会場
- 本館 北回廊1階
- 休館日
- 月曜日(ただし、祝日は開館)
- 観覧料
一般
京都市内在住の方:520円
京都市外在住の方:730円
団体(20名以上):620円小中高生等
京都市内在住(通学)の方:無料
京都市外在住の方:300円
団体(20名以上):200円
小学生未満無料※ 京都市在住の方は住所がわかるものをご提示ください。
※ 京都市在住の70歳以上の方(身分証をご提示ください)、障害者手帳等を提示の方およびその介護者1名は無料です。
※ 京都市キャンパス文化パートナーズ制度に登録している学生で会員証・学生証を提示の方は観覧料100円です。登録はこちら●コレクションルーム 公式オンラインチケット
会期中であればいつでもご観覧いただけるチケットです。チケットカウンターに寄らずスムーズにご入場いただけます。
異なる会期のコレクションルームでは使用できませんので、ご注意ください。●3館連携割引
京都国立近代美術館、細見美術館で開催される対象展覧会の当日分有料観覧券(半券可)等をお持ちの方は、100円引き(団体料金除く、他割引併用不可)でチケットを購入いただけます。
-
特集展示
市美の産声 美術館物語
大礼記念京都美術館竣工時の写真 1933年 京都市美術館は1933(昭和8)年秋、日本で最初期の公立美術館「大礼記念京都美術館」として開館しました。館の設立に当たっては京都の財界、政界、学界など多くの市民の尽力、出資がなされ、全国に類を見ないほど大規模な、美術の殿堂が完成します。京都の美術界も大きな期待を込めて全面的に協力し、竹内栖鳳 、菊池契月、鹿子木孟郎、五代清水六兵衞など重鎮たちが評議員となり、美術館のあるべき姿を議論しました。
そして、開館翌年には館による大規模企画として「大礼記念京都美術館展」が開催されました。画壇の垣根を越え、全国の様々な団体が一堂に出品した画期的な展覧会となり、会期後には展覧会組織と美術館によって優れた出品作が購入されました。こうした、開館時期に収蔵された作品が京都市美術館のコレクションの嚆矢となり、華々しい美術館のスタートを飾りました。
本特集では、京都市美術館の出発点に注目し、大礼記念京都美術館の設立にまつわる歴史と、初期に集められたコレクションの様相について、作品と資料を紹介することで振り返ります。

大礼記念京都美術館竣工時の写真 1933年 美術館の動物たち

竹内栖鳳《熊》1910年 京都市美術館蔵 古くから美術作品の題材として親しまれてきた動物。本章では、作品にみられる動物の生態や特徴に着目しながら、作家たちの動物への眼差しに迫ります。
京都画壇の画家たちは、動物を題材とした日本画を好んで描きました。京都市美術館の開館(1933年)から遡ること30年、1903(明治36)年に京都市紀念動物園(現在の京都市動物園)が開園しました。様々な動物を観察できる場が身近にできたことで、多くの日本画家たちが動物園に足繫く通い、写生に励みました。竹内栖鳳、栖鳳の弟子である西村五雲、榊原紫峰といった画家たちはその一例であり、写生に基づく精緻な動物の描写により動物画家として名を馳せました。
本展示では各作品に、京都市美術館の学芸員と、京都市動物園の職員によるひとこと解説を付けています。動物園/美術館ならではの視点を通して作品を見ることで、作家たちが動物のどのような特徴に惹かれ、作品にしたのか、想像しながらご覧ください。
「美術館の動物たち」は、京都市動物園の協力を頂きました。

竹内栖鳳《熊》1910年 京都市美術館蔵 紅葉・黄葉

牧野克次《落葉》1903年 京都市美術館蔵 秋の深まりとともに、緑の葉は紅や黄へと染まりゆきます。本章では、その豊かな色彩をとらえた風景画を紹介します。
秋の深まりとともに、緑の葉は紅や黄へと染まりゆきます。本章では、その豊かな色彩をとらえた風景画を紹介します。
牧野克次の《落葉》は、色づいた葉が舞い落ちる一瞬を、遠近法を用いた奥行きのある構図でとらえ、今にも吸い込まれてしまいそうな迫真性をそなえています。一方で猪原大華の《黄葉》は、塀の一隅に伸びる銀杏の木を大胆に切 り取り、何気ない光景をてらいなく描き出しました。陽光を反射した銀杏の葉か ら広がる黄と緑の光のなかには、塀や瓦、窓、戸口といった日常のモチーフが溶け込んでいます。秋の色彩には、しばしば画家の記憶が重ねられます。伊谷賢蔵による《由布 嶽残照》には、照紅葉の活火山が描かれています。画家はこの頃、九州の山野に大陸の雄大な景観の面影を求め、「伊谷レッド」と呼ばれる代赭色(たいしゃいろ・明るい茶色)でその荒々しい姿を繰り返し描きました。石本正の《風景》もまた、薄の揺れる野山を赤褐色で描きだしています。画面を覆うその色は、画家によれば従軍体験で脳裏に焼きついた「中国大陸の広々とした大自然」への郷愁であり、秋の情景に自らの追憶が投影されています。
画家それぞれの眼差しが映し出す、多彩な錦秋の美をご覧ください。
牧野克次《落葉》1903年 京都市美術館蔵 -
京都市動物園とのコラボ企画

小企画「美術館の動物たち」では、京都市動物園とのコラボ企画を実施します。
美術館では、竹内栖鳳など京都画壇の日本画を中心とした動物画を、美術館の学芸員と京都市動物園の職員によるひとこと解説とともに紹介しています。
動物園では、「美術館の動物たち」で紹介する作品に関連した動物などの近くに解説パネルを掲示します。実際の動物を前にして、画家がどのように動物を描いたのか、想像しながら作品と動物それぞれの魅力を体感できます。
11月21日(土)には京都市動物園とのコラボイベント(詳細はこちら)も実施しますので、奮ってご参加ください。パネル掲示場所:京都市動物園
パネル掲示期間:2026年10月9日(金)~2026年12月13日(日)
無料デジタルガイド Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)

「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」は、世界の美術館・博物館を紹介する無料のデジタルガイドです。
ユーザーがご自身のデバイスを通じて、いつでもどこでも簡単に世界中の文化施設の情報にアクセスすることができます。京都市京セラ美術館は、2026年10月より「Bloomberg Connects」に参加しています。
当館のコレクション作品や展覧会、京都岡崎の歴史的エピソードや建築に関する解説など、来館前・来館中・来館後のいつでも気になった時に気軽に聞け、深めることのできる音声ガイドコンテンツを発信しています。
50か国語以上の多言語に対応。
アプリまたはモバイルウェブでご利用いただけます。以下のBloomberg Connects 当館ガイドページをご覧ください。
京都市京セラ美術館 Bloomberg Connectsアプリをダウンロードする場合は、上記の当館ガイドページのダウンロードリンクよりダウンロードしてください。
※館内で音声ガイドや動画をご利用になる場合は、イヤホンをご持参ください。

所蔵品をモチーフにした生菓子も

2026年秋期コレクションルームのコラボ和菓子 ミュージアムカフェ ENFUSEでは、安政3年創業「京菓子司 金谷正廣」による所蔵品をモチーフにした生菓子を店内でお召し上がりいただけます。
今回の和菓子は、京都市美術館の出発点に焦点を当てた特集テーマにちなんで、全体の形は創建当時の壁面に施された装飾のデザインを、練り切りの土台と錦玉羹で洋風建築に和風の屋根を組み合わせる帝冠様式を二つの素材で表しています。

2026年秋期コレクションルームのコラボ和菓子 キュレーターズトーク動画の公開

2023年に京都市美術館開館90周年を記念して、学芸員による所蔵作品の解説動画シリーズ「キュレーターズトーク」を公開しました。
当館が所蔵する約4,500点(2025年3月現在)の日本画、洋画、彫刻、工芸品等の中から選りすぐりの36作品を取り上げ、作品の細部にまで迫る映像とともに当館学芸員が作品の見どころ等をじっくり解説しています。公式Youtubeチャンネルからご覧ください。

京都市美術館名品百選

1933年、公立の美術館として全国で2番目に設立された、歴史のある京都市美術館。日本の近代美術を代表する日本画を中心に、洋画、工芸、版画、彫刻、書まで 美術の各分野を網羅する所蔵品は約4,500点を数える(2025年3月現在)。本著では、収蔵品の中から珠玉の100点を厳選して掲載。京都画壇を代表する竹内栖鳳や、美人画で知られる上村松園の作品など。
発行年 2020年3月
発行元 光村推古書院
販売価格 1,200円+税
編者 京都市美術館
体裁 A5変
*アート レクタングル 京都にてオンラインでも購入可能。




