太田喜二郎《樹陰》

樹陰 1911年

太田喜二郎 (1883-1951)

作品解説

木陰に憩う3人の少年。川辺で遊んだ後なのか、一人は裸足で座っている。ベルギーで点描を学んだ太田は、師エミール・クロースの教え通り太陽に向かって画架を据え、鮮やかな色彩の絵具の点を並べて光と影の戯れを表現している。

1911年(明治44年)
油彩 キャンバス 額
89.0 × 115.0 cm

太田喜二郎 Ota Kijiro

京都市に生まれる。東京美術学校で黒田清輝(くろだせいき)に学ぶ。ベルギーに渡りゲント市立美術学校に入学する傍らエミール・クラウスに師事する。帰国後は文展、帝展で受賞を重ね、審査員を務め、光風会会員ともなった。また紫野洋画研究所を開設し、「華畝会(かほうかい)」を主宰して後進を指導。京都市立絵画専門学校講師、京都帝国大学工学部講師、京都学芸大学教授も務めた。

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