北野恒富《いとさんこいさん》

いとさんこいさん 1936年

北野恒富 (1880-1947)

作品解説

暑い夏の夕べ、庭先に置かれた床几で語り合う姉妹。両手を膝内に合わせて腰掛け、恥じらいながら話す姉と寝そべって頬杖をつきながら聞き入る妹。「天下の台所」と呼ばれた大阪の商家の姉妹の年齢や性格の違いを見事に描きわけている。

1936年(昭和11年)
紙本着色 屏風 二曲一双
各159.5 × 172.8 cm

北野恒富 Kitano Tsunetomi

金沢市に生まれる。本名冨太郎、号夜雨庵。木版画の彫刻、下絵を修業した後、大阪の稲野年恒に入門。第4回文展に初入選するが、日本美術院が再興されると、第1回展から出品して、同人となる。濃厚な情感と克明な描写による頽廃的な美人画で人気となり、次第に清澄で優美な美人画へと転換した。大阪美術協会の結成に参加。画塾白耀社を主宰して後進を指導。大阪画壇の重鎮として活躍した。

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