上村松園《待月》

待月 1926年

上村松園 (1875-1949)

作品解説

縁側から薄暮の空を見やる女性のすらりとした後ろ姿が美しい。女性は黒い紗の着物に波に兎文様の帯、丸に虫喰銀杏の文様をあしらった団扇を持ち、月の出を待っているようだ。画面上下を貫く柱により縦長画面が強調され、空間の奥行きを感じさせる。

1926年(大正15年)
絹本着色 軸
193.2 × 92.8 cm

上村松園 Uemura Shoen

京都市に生まれる。本名津禰。京都府画学校、鈴木松年に学んで後、師の了解を得て幸野楳嶺に入門、楳嶺没後同門の竹内栖鳳に師事する。第3回内国勧業博覧会で一等褒状を得るなど早くから頭角を現し、文展開設以降官設展で活躍。絵画の伝統を踏まえた上に、女性画家の独自の視点で追求する女性像に孤高の境地を打ち立てた。1948(昭和23)年女性で初めて文化勲章を受章した。

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