アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO
2022年9月17日-2023年2月12日
会場[ 新館 東山キューブ ]
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門外不出の《三つのマリリン》、大型作品《最後の晩餐》ほか 京都でしか見られない日本初公開作品100点以上を含む約200点が来日決定!
●新会期決定●
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開幕延期を発表しておりました
「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」を
2022年9月17日 (土)~2023年2月12日(日)の会期で開催することが決定いたしました。ポップ・アートの旗手として、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホルの初期から晩年にわたるこの大回顧展は、1950年代に商業イラストレーターとして活躍していた初期の作品から、1960年代に事故や死を描いた象徴的な「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、セレブリティ(有名人)たちの注文肖像画、そして、その名声を揺るぎないものとしつつ、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品などを包括的に展示する充実した内容の本展は、京都だけの開催となります。(巡回はありません)
ウォーホルは、1956年の世界旅行中に初めて来日し、京都を訪れました。本展では、京都とウォーホルの関係に目を向け、そのゆかりを示す貴重なスケッチなどを展示し、若き日のウォーホルの心を捉えた京都の姿に思いを馳せます。アメリカ・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される日本初の展覧会であり、約200点+映像15作の展示作品のうち、100点以上が日本初公開作品となる本展に是非ご期待ください。公式SNS:@andywarholkyoto
【図録完売のお知らせ(2023.2.1)】
ご好評につき、公式図録が完売いたしました。
単館での展覧会のため、増刷の予定はございません。
何卒ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
なお、イープラス限定にて開催前に販売した公式図録引換券をお持ちのお客様は、会期終了日までに展覧会特設ショップ内レジにてお引換をお願いいたします。
配送サービスは行っておりませんので、ご了承ください。基本情報
- 会期
- 2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
- 時間
- 10:00~18:00 入場は閉館の30分前まで
【土日祝の早朝開館】
以下の曜日は、9:00から開館します。
1月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)
2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日) - 会場
- 新館 東山キューブ
- 休館日
- 月曜日(但し祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日
- 観覧料
- ◉チケット
前売券(販売期間:8月17日(水)10:00~9月16日(金)23:59)
当日券(販売期間:9月17日(土)~)
<観覧料>
土日祝一般 :2,200円(2,000円)
平日一般:2,000円(1,800円)
大学・高校生:1,400円(1,200円)
中学・小学生:800円(600円)
※金額はいずれも税込表記
※()内は前売、20人以上の団体割引料金
※障がい者手帳等をお持ちの方(要証明)と同伴される介護者1名は無料
※未就学児は無料(要保護者同伴)
※会場内混雑の際は、今後、日時予約をお願いする場合や入場までお待ちいただく場合がございます。
※京都市京セラ美術館オンラインチケット、イープラス、ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイド、楽天チケットその他にて販売予定
※京都新聞トマト倶楽部会員は、カード提示の本人のみ100円引き
◉イープラス限定チケット
早割先行ペアチケット(販売期間:6月1日(水)~7月14日(木))
グッズ付きチケット(販売期間:7月15日(金)~9月16日(金)※予定数に達し次第終了)
◉「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」観覧割引
「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」の有料観覧券をお持ちの方は、「2022冬期コレクションルーム」「サンリオ展」「ボテロ展」の観覧料が100円引きになります。(当日分に限ります)
アンディ・ウォーホルについて
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)は、アメリカ・ピッツバーグ出身で、そのキャリアを商業デザイナーとしてニューヨークでスタートさせ、線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という手法を多用したイラストレーションが評判となりました。30代でアーティストとして本格的に制作を開始。初期にはアクリル絵具などでキャンバスに描いていましたが、1960年代以降はニューヨークに「ファクトリー」と称するスタジオを設け、当時目覚ましい経済成長のさなかにあったアメリカの大量消費社会を背景に、版画技法のシルクスクリーンを用いた「大量生産」のアジテーションとも呼べる作品を次々と発表します。またキャンベル・スープ、コカ・コーラなど当時広く普及していた人気商品や、マリリン・モンロー、エルヴィス・プレスリーなど数多くの有名人をモチーフに次々と作品を制作し、「ポップ・アートの旗手」として活動するとともに、新たなポップ・カルチャーを定義。アートのみならず音楽、ファッション、マスメディアなどさまざまなジャンルの表現に影響を与えました。
アンディ・ウォーホル美術館 / The Andy Warhol Museumについて
アンディ・ウォーホル美術館(The Andy Warhol Museum)は、1994年にアンディ・ウォーホルの出身地ピッツバーグ市にある4つのカーネギー博物館の1つとして、カーネギー財団とアンディ・ウォーホル美術財団などの共同プロジェクトにより開館しました。20世紀の美術界に絶大な影響を及ぼしたアンディ・ウォーホルの最大のコレクションとアーカイブを誇る美術館です。国際的に著名な建築家、リチャード・グラックマンによってリノベーションされた建物は、7階建てのギャラリーと展示室、地下に教育普及プログラムのスタジオや保存研究所を有しています。1960年代以降のウォーホルの代表作である《キャンベル・スープ缶》や《花》、「死と惨事」シリーズに加え、マリリン・モンロー、ジャッキー・ケネディ、エリザベス・テイラーなど著名人たちの肖像画はもちろんのこと、初期の貴重な絵画、ドローイングから、商業イラスト、彫刻、版画、写真、壁紙、スケッチブック、ウォーホルの映画やビデオといった多岐にわたるウォーホルの作品とアーカイブ資料を所蔵しています。
- 主催:京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、MBSテレビ、産経新聞社、京都新聞、WOWOW、FM802/FM COCOLO
- 特別協賛/技術協力:ソニーグループ株式会社
- 協賛:DNP大日本印刷、マツシマホールディングス、アクセンチュア、イープラス
- 協力:文化庁 地域文化創生本部、三井住友海上 技術協力:京セラ
- 後援:米国大使館、京都府 HOTEL Partner:ギャリア・二条城 京都 by バンヤンツリー・グループ
- 企画:イムラアートギャラリー、ソニー・ミュージックエンタテインメント
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ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ
1950年代初頭から60年代にかけて、商業イラストレーターとして一躍評判となった時期の作品を紹介します。ペンシルベニア州ピッツバーグで生まれ育ったウォーホルは、1949年、カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)の絵画デザイン学科を卒業しました。同年、ニューヨークに移住したウォーホルは、ほどなく、広告業界でファッションエディターたちと協働する優秀なクリエイターたちの常連となりました。当時ウォーホルは、複製に適した簡易なモノタイプの版画技法「ブロッテド・ライン」を確立し、やがてこの技法により、同じイラストレーションが数々の色彩や装飾で仕上げられ複数制作されることになりました。『グラマー』誌、『ハーパーズ・バザー』誌、キャデラック社、I・ミラーシューズ社といったクライアントのために制作した初期作品には、商業広告には珍しい金や銀の箔も使用されました。
ウォーホルと日本そして京都
1956年、ウォーホルは自身への「ご褒美」として世界一周旅行に乗り出しました。初めての海外旅行は、彼の人生における重要な転換期と見なされています。ウォーホルは京都、東京、香港、マニラ、ジャカルタ、バリ、シンガポール、バンコク、アンコールワット、カルカッタ、カトマンズ、ニューデリー、カイロ、ルクソール、ローマを訪問しました。旅のハイライトは、6月21日から7月3日までの約2週間を過ごした日本です。ウォーホル美術館の把握する限り、ウォーホルはカメラを持たず、スケッチブックに写生しながら旅を記録しました。手帳や旅のパンフレットに残されるスケッチにも、日本文化に出会う模様がさまざまにうかがえます。
本章では、京都滞在中のドローイングや写真といった作品と、地図やお土産などの資料が含まれます。その後、1974年に再来日したウォーホルは、生け花など豊かな文化に触れており、その影響が手彩色の生け花のドローイングに見て取れます。最新の情報を交えながら、ウォーホルがインスピレーションを受けた日本の魅力や日本との関わりについて紹介します。『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生
アメリカでポップ・アートが開花し、ウォーホルはそのムーブメントの中心人物の一人になります。1963年11月にスタジオをニューヨークの東47丁目231番地に移転したウォーホルは、すぐに美術界のトップの仲間入りを果たします。全米の美術館はこぞってポップ・アートをテーマにした展覧会を開催し、ウォーホルの作品は決まって紹介されました。「ファクトリー」と名付けられた彼の新しいスタジオは、作品制作、音楽、社交の場として、すぐさまアメリカで最もクールで享楽的な場のひとつとなりました。1960年代のシルクスクリーンによる作品は、人の手というより「機械でつくられた」かのように見えるだけでなく、当時の大量消費社会を反映したものです。ウォーホルは広告の大きな影響力を理解しており、消費者の関心を引くために広告と同様の手法を作品に取り込みました。
儚さと永遠
新聞の派手な見出しからハリウッドの憧れのスターまで、日常生活に作品の題材を求めていたウォーホルは、1960年代以降、自身を取り巻く、その当時注目を集めた独創的な人々を描いていきます。
子供の頃からハリウッドスターに憧れていたウォーホルは、1962年、マリリン・モンローやエルヴィス・プレスリー、エリザベス・テイラーといった有名人を題材とする一大肖像画シリーズの制作を始めました。その後10年も経たないうちに、ウォーホル自身が有名人となり、著名な俳優、アーティスト、ミュージシャン、作家、モデル、裕福なパトロンに囲まれるようになりました。彼らのほとんどが、ウォーホルの映画制作や肖像画を通して記憶され、永遠の存在となりました。
ウォーホルはまた、ポップ・アーティストの代表的存在となり、フランク・ステラやロイ・リキテンスタイン、ドナルド・ジャッドなどといったアーティストとともにアメリカ美術界における確固たる地位を確立しました。光と影
最終章では、ウォーホルの複雑な生涯をめぐる諸相を探ります。名声と悪評によって、ウォーホルの存在は謎に包まれるようになりました。ウォーホル自身、矛盾に満ちた人物として、生と死、公と私、神聖な文化と世俗的な文化といった、相反する主題と対峙していました。本章では、死と闇に焦点を当て、自殺、自動車事故、事故現場を写した雑誌や新聞の画像を使った「死と惨事」シリーズを取り上げます。また、「最後の晩餐」シリーズといった晩年の作品を通して、謎めいたスターであり、ビザンティン・カトリックの信者であったウォーホルの複雑な一面を明らかにしていきます。
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ギャラリートーク
「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展の関連プログラムとして、会期中に展示室内でツアー形式の解説を行います。
開催日:2022年10月12日(水)、11月2日(水)、11月19日(土)、12月7日(水)、12月17日(土)、1月14日(土)
開催時間:各回16:00〜(30〜45分程度)
会場:新館 東山キューブ
料金:無料(ただし、入場には当日有効な「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展の観覧券が必要です。)
定員:各回10名程度(予約不要・先着順)
参加受付:各回15:00から東山キューブロビーで整理券を配布します。
集合場所:整理券を受け取った参加者は、開始5分前(15:55)に、東山キューブロビーのチケットカウンター横にお集まりください。
講師:土屋隆英、山田隆行(当館事業企画推進室)
*整理券の配布場所や配布時間は変更される場合がございます。参加をご希望の方は、当日、予め本ページをご確認してからご来館ください。
ワークショップ
「教えてウォーホル!What is POP?」「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展の連動プログラムとして、ウォーホルの故郷、アメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の協力を得て、ウォーホルをテーマにしたワークショップを開催します。
開催日:2022年11月6日(日)
時間: 第1回:11時00分~12時30分
第2回:13時30分~15時00分
第3回:15時30分~17時00分
会場:講演室(本館地下1階)
料金:無料
定員:各回30名まで(要予約)
主催:京都: Re-Search 実行委員会講演会「アンディ・ウォーホルと日本のポップ」
「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展の関連プログラムとして、神戸大学国際文化学研究科教授の池上裕子氏による講演会を開催します。
日時:2022年10月29日(土)15:00~16:30(14:45受付開始)
会場:講演室(本館地下1階)
料金:無料(ただし、「アンディ・ウォーホル・キョウト」の当日観覧券が必要です)
定員:50名(要予約・先着順)オープニングトーク
~ピッツバーグから京都へアンディ・ウォーホル美術館館長のパトリック・ムーア氏と、本展のキュレーターを務めたホセ・カルロス・ディアズ氏を迎えたトーク・プログラムを開催します。
日時:2022年9月17日(土)15:00~16:30(14:45受付開始)
会場:講演室(本館地下1階)
料金:無料(ただし、「アンディ・ウォーホル・キョウト」の当日観覧券が必要です)
定員:50名(要予約・先着順)