フランソワ・ポンポン展
動物を愛した彫刻家
2021年7月10日-2021年9月5日
会場[ 本館 北回廊2階 ]
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2021年夏、日本で初となるフランスの彫刻家フランソワ・ポンポン(François Pompon, 1855-1933)の回顧展を開催いたします。
フランソワ・ポンポンは、19世紀後半に彫刻家を志し、20世紀初頭に革新的なスタイルの動物彫刻を完成させました。彼の作品の特徴は、身近な動物から、動物園で見ることのできる異国の動物まで、その形態と動きを観察し、彫刻に生命あるフォルムと美しいシルエットを与えていることです。私たちのよく知る動物たちが、抽象化されつつも愛らしさを残した作品となって、誰にでも親しみやすく、見る人を幸せな気持ちにさせてくれます。近年、ポンポンの名は、国内でも知られはじめ人気が高まっています。
本展は、ポンポンが彫刻家を志した初期の作品から、動物彫刻家となって名作《シロクマ》(1923-1933年)を生み出し名声を確立するまでの作品によって、彼の生涯と作品の魅力に迫ります。
作品は、ポンポンの出身地ソーリューのフランソワ・ポンポン美術館、ディジョン美術館、制作の拠点であったパリのオルセー美術館をはじめ、国内のポンポンコレクションで知られる群馬県立館林美術館からの出品による、約90点の作品で構成、彼の制作の全貌をたどる、日本初の回顧展です。
なお本展は、京都市京セラ美術館で開催の後、名古屋市美術館(愛知)、群馬県立館林美術館(群馬)、佐倉市立美術館、他1館の5会場巡回を予定しています。基本情報
- 会期
- 2021年7月10日(土) ~ 9月5日(日)
- 時間
- 10:00〜18:00
- 会場
- 本館 北回廊2階
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合開館)
- 観覧料
- 一般:1,800円(1,600円)
大学・高校生:1,200円(1,000円)
小・中学生:800円(600円)
*全て税込
*未就学児無料
*( )内は前売、20名以上の団体料金
*障害者手帳等をご提示の方は本人及び介護者1名無料。確認できるものをご持参ください。
*前売券の販売:5月17日(月) 10:00~7月9日(金) 23:59
●プレイガイド
ローソンチケット Lコード:59050
チケットぴあ Pコード:685-580
イープラス、CNプレイガイド、セブンチケット、チケットポート(梅田・なんば)、近鉄駅営業所、美術館公式オンラインチケット
- 主催:京都市、関西テレビ放送、朝日新聞社
- 後援:京都府教育委員会、京都市教育委員会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
- 企画協力:美術デザイン研究所
- 協力:群馬県立館林美術館
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日本初のフランソワ・ポンポン回顧展
ポンポンが彫刻家として認められたのは、晩年の1922年、67歳の時です。サロン・ドートンヌにて長さ2.5mの大きな石膏の《シロクマ》を出品、しなやかで力強い生命感と、堂々とした安定感をもったこの作品は初めて高く評価されました。また、愛好者向けに作られた卓上サイズの《シロクマ》がアール・デコ様式の室内に調和する動物彫刻として、注文が舞い込むようになります。
本展では無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品を総合的に展示し、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることのできる、必見の展覧会です。《シロクマ》だけではない、ポンポンの動物彫刻の世界
ポンポンは、シロクマの彫刻だけを制作していたわけではありません。自ら飼っていたペットの猫や鳩、別荘のあったノルマンディー地方の田舎で見たアヒル、ガチョウ、牛や豚、またパリの動物園で観察したキリン、カバ、ペリカンや鹿などを多数彫刻にしています。ポンポンの観察眼、動物の特性を生かした美しいシルエットも見どころです。
●ポンポンのアトリエから寄贈された作品を所蔵するディジョン美術館からの初出品
ポンポンゆかりの地、ディジョン。彼が通った美術学校が創設されたのは1766年。美術館はその付属施設として、1787年美術学生のために作られました。ディジョン美術館はルーヴル美術館開館よりも早い、フランス最古の美術館の一つです。本展覧会ではこの館が誇るコレクションの一つ、1948年にポンポンのアトリエから寄贈された貴重な作品の数々を出品、本邦初公開です。
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