ダイバーズラボ:アーティストと一緒に考えよう

日比野克彦と考えるこれからのアート/美術館

日比野克彦のプロジェクトにみる「共生社会」への扉

2021年12月8日

会場[ 講演室(本館地下1階) ]

国立新美術館で開催された「TURN茶会」の様子

12月3日から12月9日は内閣府の定めた障害者週間です。アートを通して共生・多様性について考える「CONNECT⇄ 」(主催:文化庁、京都国立近代美術館)も京都市内各所で開催されます。当館でも同期間に展示を行います。これに加え、当館ではこの時期に合わせ、共生をテーマとしたプロジェクトを国内外で幅広く展開するアーティストの日比野克彦をゲストに迎えたトークイベントも開催します。

 

このトークイベントでは、2021年7月23日〜8月9日にかけて国立新美術館の企画展示室で行われた「TURN茶会」をメインに取り上げ、そこに見る新たな手法に注目することで、「共生」や「多様性」といったテーマと向き合うこれからの美術館や教育普及のあり方についてともに考える時間を持ちたいと思います。

 

TURN茶会」はTURNプロジェクトの一環です。TURNプロジェクトは、アール・ブリュット=障害者アートというこれまでの画一的な概念を超えることをねらいとして、アーティストの日比野克彦が考案した言葉です。2014年にアールブリュット美術館を巡回する企画展として始まり、2015年から東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトの一つとして実施されました。また、2018年からは日本国内だけでなく、世界6か国(アルゼンチン、ペルー、ブラジル、エクアドル、キューバ、及びポーランド)で活動が行われています。

 

モデレーター:富塚絵美(京都市京セラ美術館 事業企画推進室 ラーニング・キュレーター)

※今後の新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、内容を変更する場合があります。

国立新美術館で開催された「TURN茶会」の様子

基本情報

日時
2021年12月8日(水)
時間
14:00-15:30(13:30開場)
会場
講演室(本館地下1階)
料金
無料
定員:40名*(予約不要・先着順)
*メンバーシップ優待枠有り。メンバーシップ優待枠のお申し込み方法は、別途お知らせします。

プロフィール

日比野克彦 Hibino Katsuhiko

アーティスト、東京藝術大学美術学部長・美術学部先端芸術表現科教授。岐阜県美術館館長・熊本市現代美術館館長。日本サッカー協会社会貢献委員会委員長。1958年岐阜県生まれ。1984年東京藝術大学大学院修了。1982年「日本グラフィック展大賞」受賞。「シドニービエンナーレ」(1986年)、「ベネチアビエンナーレ」(1995年)のほか、2003年より「越後妻有アートトリエンナーレ」、2010年より「瀬戸内国際芸術祭」に参加するなど多くの国際芸術祭に参加。2013〜15年「六本木アートナイト」アーティスティックディレクター。平成27年度(2015年度)芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。2015年より2021年現在まで東京都の事業である「TURNプロジェクト」の監修を務める。

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