パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

国際シンポジウム「キュビスム、美の革命―その生成と拡張」

2024年6月22日

会場[ 講演室(本館地下1階)およびZoom Webinarによるオンライン配信 ]

当館では、2024年3月20日(水・祝)から7月7日(日)まで、西洋近代美術の大いなる転換点をなす前衛芸術運動「キュビスム」の歴史的展開を、パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に紹介する「キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」を開催しています。

 

本シンポジウムは、日本で約50年ぶりとなるキュビスム展の開催を記念して企画されました。同展監修者のブリジット・レアル氏と、ピカソ研究の第一人者であるペペ・カーメル氏を招聘し、国内外のキュビスム並びに関連分野の研究者や展覧会担当学芸員が一堂に会すことで、とりわけフランス、アメリカ、日本の研究者の異なる視点を交わらせながら、「キュビスム芸術」の革命性を多面的に議論することを試みます。

 

展覧会についてはこちら

 

【お知らせ】(6/17更新)
登壇を予定されていたぺぺ・カーメル氏は急病のため急遽、来日を取りやめられました。講演はオンラインで実施します。全体討議にもプログラム通りの時間にオンラインでご参加いただきます。

基本情報

日時
2024年6月22日(土)10:30~17:30(開場10:00)
会場
講演室(本館地下1階)およびZoom Webinarによるオンライン配信
料金
無料
言語:日本語・英語
※フランス語での録画講演上映時は同時通訳なし、邦訳字幕あり

定員:会場参加80名(①一般30名、②後援学会・研究会員50名)/オンライン参加500名

参加方法:要事前申込(先着順)
以下のURLからアクセスし、必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。
[会場参加①(一般)]https://forms.office.com/r/crGH6FnyFe
[会場参加②(後援学会・研究会員)]https://forms.office.com/r/10HFAMLL3J
[オンライン参加/Zoom] https://forms.office.com/r/8a5VcsCn73

申込締切:2024年6月 21日(金)10:00
※ただし、定員に達した時点で締め切ります。

プログラム

10:30-10:40 主催者挨拶 青木淳(当館館長)  

●基調講演
10:40-11:00 ブリジット・レアル(キュビスム展監修者、フランス文化財首席学芸員、ポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター前副館長)
「キュビスムの道のり」
※フランス語での録画講演上映、同時通訳なし、邦訳字幕あり
11:00-12:40 ペペ・カーメル(ニューヨーク大学教授)
「複数のキュビスム:カーンヴァイラー画廊からサロンまで」
※オンラインでのご登壇になりました(6/17更新)
12:40-14:00 昼休憩

●研究発表①
14:00-14:25 永井隆則(同志社大学嘱託講師)「セザンヌとキュビスムの誕生」
14:25-14:50 松井裕美(東京大学准教授)「キュビスムの劇場と現象学的ユートピア」
14:50-15:15 河本真理(日本女子大学教授)「キュビスムのコラージュとコンストラクション:戦争のコンテクストにおける新たな考察」
15:15-15:25 休憩

●研究発表②
15:25-15:50 久保田有寿(国立西洋美術館特定研究員)「キュビスムと女性芸術家たち」
15:50-16:15 中山摩衣子(当館学芸員)「キュビスムと日本」
16:15-16:30 休憩

●質疑応答・全体討議
16:30-17:20 司会 松井裕美(東京大学准教授)
司会者が変更となりました。(6/19更新)
17:20 閉会挨拶 大髙保二郎(ピカソ芸術研究会代表・早稲田大学名誉教授)

※発表題目、内容等は変更となる場合があります。 

基調講演者プロフィール

ブリジット・レアル Brigitte Leal

ブリジット・レアル

フランス文化財首席学芸員、ポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター前副館長。2018年にポンピドゥーセンターにおけるキュビスム展を担当し、同年出版の『キュビスム事典』を監修(Dictionnaire du cubisme, Bouquins, 2018)。ピカソ美術館所蔵のピカソのスケッチブック・カタログ(Carnets: Catalogue des dessins, 2 vols., Musée Picasso Paris, 1996)をはじめ、ピカソと近代美術に関する多くの著書あり。主な担当展覧会に、Kupka : Pionnier de l’abstraction (Grand Palais, Paris, et al., 2018-2019), Georges Braque, 1882-1963 (Grand Palais, Paris, et al., 2013-2014); Mondrian (Musée national d'art moderne, Paris, 2010); and Alexander Calder: The Paris Years (Whitney Museum of American Art, New York, et al., 2008-2009) など。

ブリジット・レアル

ペペ・カーメル Pepe Karmel

ペペ・カーメル

ニューヨーク大学美術史学科教授。主著にPicasso and the Invention of Cubism (Yale University Press, 2003)、Abstract Art: A Global History (Thames & Hudson, 2020)、Looking at Picasso (Thames & Hudson, 2023)。その他、専門の近現代美術に関して、展覧会図録やThe New York TimesArt in AmericaThe Brooklyn Railなどに多数寄稿。監修した展覧会に、Robert Morris: Felt Works (Grey Art Gallery, New York University, 1989)、Jackson Pollock (MoMA, 1998)、The Age of Picasso: Gifts to American Museums (Rome and Santander, 2004)、New York Cool: Painting and Sculpture from the NYU Collection (Grey Art Gallery, New York University et al., 2008-2009)、Conceptual Abstraction (Hunter College/ Times Square Gallery, 2012)、Dialogues with Picasso (Museo Picasso Málaga, 2020-2023)など。

ペペ・カーメル

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