「美術館のひみつの引き出し」公開記念プログラム
作家&学芸員と話そう! in 日本画アヴァンギャルド
2026年4月5日
会場[ 新館 東山キューブ、談話室(本館2階) ]
4月から、ラーニング談話室にて「美術館のひみつの引き出し」がスタートします。
「小さな引き出しを開けると、知らなかった美術館の世界が見える」をテーマに、談話室に置かれた机の引き出しを活用し、美術や美術館にまつわる様々なモノを紹介します。第一弾は「日本画の画材」の引き出しです。
第一弾のスタートにあわせ、作家と学芸員によるトークイベントを開催します。現在開催中の特別展「日本画アヴァンギャルドKYOTO 1948-1970」を、お招きする作家や学芸員のみなさんと一緒に話しながら鑑賞した後、談話室の「ひみつの引き出し」で実際の画材に触れ、日本画の制作の裏側に迫ります。会話を通して創作の工夫や画材を知ることで、「日本画」から新たな表現に挑んだ熱き時代の作品の魅力に出逢えます。
画材を見て、作家と話して、楽しく「美術の心」を感じてみませんか。
お気軽にご参加ください。
出演:大野俊明(日本画家)、中ハシ克シゲ(彫刻家・現代美術家)、松岡勇樹(日本画家)、森光彦(京都市京セラ美術館学芸員)、影山侑恵(同館学芸員)
●「美術館のひみつの引き出し」とは?
~小さな引き出しを開けると、知らなかった美術館の世界が見えてくる!~
90年以上前に建てられた本館の姿を今にとどめる談話室(本館2階)には、当館リニューアル前の事務所棟である「桜水館」で学芸員が使用していた机が置かれています。「美術館のひみつの引き出し」は、この机の引き出しを「展示スペース」として、美術館で働く人の仕事や、作品制作のための道具・画材などを紹介するものです。
美術館で見られる作品はどんな材料や道具でつくられているんだろう?学芸員や美術館の舞台裏で働く人たちはどんな道具を使って仕事をしているんだろう?――わくわくした気持ちで見たり、触れたりしながら、作品や美術館に親しんでいただけることを願っています。
※「美術館のひみつの引き出し」は、2026年4月から、順次公開します。第一弾は、「日本画の画材」の引き出しです。
企画:影山侑恵、陳鶯(京都市京セラ美術館学芸員)
共同企画:松岡勇樹(日本画家)
協力:鹿敷製紙株式会社、株式会社 吉祥、株式会社 古梅園、株式会社 名村大成堂、ナカガワ胡粉絵具株式会社、内田海宇(紙漉職人)、岡本航(仏画師)(敬称略、五十音順)
基本情報
- 日時
- 2026年4月5日(日)
14:00~15:10 「日本画アヴァンギャルドKYOTO 1948-1970」展会場にてトーク
15:10~15:30 談話室にて「ひみつの引き出し」を使用してトーク
*13:30受付開始
*上記スケジュールは目安です。
*プログラム終了後、同日に限り「日本画アヴァンギャルドKYOTO 1948-1970」に再入場いただけます。 - 会場
- 新館 東山キューブ、談話室(本館2階)
- 料金
- 無料(ただし、入場には特別展「日本画アヴァンギャルドKYOTO 1948-1970」の未使用の観覧券が必要です。中学生以下は観覧無料です)
観覧料についてはこちら - 定員:20名(予約不要・先着順)
集合場所:新館 東山キューブ チケットカウンター付近にお集まりください。
本プログラム参加作家プロフィール
大野俊明 Ohno Toshiaki
1948年京都市生まれ。日本画家。成安造形大学名誉教授。71年京都市立芸術大学日本画科卒業後、72年専攻科進学と同時に二条城二の丸御殿障壁画模写事業に参加し、2021年まで従事。また、模写研究と並行して創作活動にも専念する。84年には、所属団体やそれぞれの立場を超えた日本画研究グループ「横の会」を結成。現代日本画の置かれてる状況に危機意識を持った仲間と共に作品を発表(〜93年まで)。その後は、無所属として活動する。その間、山種美術館賞展優秀賞、タカシマヤ美術賞、京都市芸術新人賞、振興賞、京都美術文化賞、京都府文化賞功労賞などを受賞。09年から18年まで「京都 日本画新展」の推薦委員、24年から選考委員を務めている。
●参加者への一言コメント
日本の美術は、古来より自然を敬愛する心(アニミズム的自然観)が支えとなり、多様な造形を生み出す源となっていました。その自然観は、それぞれの時代や世代によって育まれ、独自の色や形をまといながら表現されて、今日に受け継がれています。アバンギャルドの作家達の作品は、1948年から1970年代に制作されたものですが、この年代の表現にも、アニミズム的自然観が継承されているのでしょうか。
中ハシ克シゲ Nakahashi Katsushige
1955年香川県生まれ。現代美術作家、彫刻家。京都市立芸術大学名誉教授。1980年代から剪定された松や板塀、錦鯉、力士、天皇像といった日本の風土や精神性をテーマにした彫刻を制作する。2000年から零戦のプラモデルを接写した数万枚の写真を貼り合わせて実物大の戦闘機を制作し、最終的に焼却する「ゼロ・プロジェクト」を開始、10年間のうちに世界各地で実施する。近年は粘土を用いた即興的な彫刻「干泥」や、触覚のみで造形する「触覚彫刻」など実験的な作品を手がける。様々に作風を変化させながらも、一貫して「日本の彫刻とは何か」のテーマを追求している。2015年度京都府文化賞功労賞。2020年度京都市文化功労者。
●参加者への一言コメント
自由な鑑賞を通じて、「美しさとは何か」という問いを深めてゆける機会になればと願っています。
松岡勇樹 Matsuoka Yuki
1994年京都府生まれ。日本画家。2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画 修了。描くことは、自己が世界を獲得する行為とし、日本絵画の再考・創作を志向している。コロナ禍に交通事故と病気で利き腕の手術、祖母の死を経験。入院中に見た雲の生成と消滅、医療に消費される豚を自覚したことから、豚生革や楮紙に墨で点描した《はじまりもおわりもない》《ひとつのはじまりから》と題した絵画を制作。主な展覧会に、京都日本画新展2023(奨励賞・京都市長賞)、ARTISTS’FAIR KYOTO 2024(推薦:やなぎみわ)、第9回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展−明日の日本画を求めて−('24/入選 審査員推奨:野地耕一郎)、京都市京セラ美術館ラーニング・プログラムへの協力・共同企画など。
●参加者への一言コメント
ゆれていた時代に「日本画」から新たな表現に挑んだ熱き作家たち。彼らの汗と愛を感じながら、みなさんとたくさんの「鑑賞のものさし」を見つけ、共有し、自由に話して鑑賞しましょう。「美しいと出逢う」機会になれば嬉しいです。
- 「美術館のひみつの引き出し」は京都市京セラ美術館メンバーシップのご支援により実現いたしました。


