竹内栖鳳《驟雨一過》

驟雨一過 1935年

竹内栖鳳 (1864-1942)

作品解説

にわか雨が通り過ぎた一刻。柳の枝にとまった烏は、一羽は羽繕い、一羽は一声鳴いている。濡れた烏の羽根や青く瑞々しい柳葉、湿った大気や煌めく陽光が、たっぷりと水を含ませた筆で描かれ、移ろいゆく自然を情感豊かに伝えている。

1935年(昭和10年)
紙本墨画淡彩 軸
194.0 × 91.5 cm

竹内栖鳳 Takeuchi Seiho

京都市に生まれる。本名恒吉。幸野楳嶺に師事し、門下の四天王の一人に数えられる。パリ万博視察に渡欧、その機に雅号を棲鳳から栖鳳に改める。文展開設当初から活躍、大正期には帝室技芸員、帝国芸術院会員となり、二度中国に赴く。西洋画を含め諸派を融合し京都画壇の近代化を牽引するとともに、自然、生命への視点、省筆の鮮やかさに独自の境地を拓いた。京都市立絵画専門学校、画塾竹杖会で多数の俊英を育てた。第1回文化勲章受章。

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